私の本棚
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『どくとるマンボウ航海記』北杜夫著
(新潮文庫)
なぜ航海に出たかのいきさつについて
本文では次のように述べられています.
「そのMが私にこう言った.
『あんた,船医になったらどうだ? そうして, 向うに着いたら
スタコラ逃げちまうんだ.』それは天才的な考えだ, と私は言った.
ぜひそうしよう.」
著者が船医として水産庁の漁業調査船照洋丸に
1958年11月から翌年4月にかけて乗り込んだ航海での
お話しです.
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『トットチャンネル』黒柳徹子著
(新潮文庫)
日本のテレビ放送の黎明期に,NHKで活躍した自叙伝です.
個性をそのまま伸ばすとどうなるか,と思いながら読みました.
本物はいつまでも飽きがこないのだなぁと思います.
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『柔道を創った男たち−嘉納治五郎と講道館の青春』飯塚一陽著
文芸春秋
柔道家 飯塚国三郎 氏の子息である著者が, 自分の父親について調べて
書いたものですが, この本からは古来の柔術から,
柔道を創設する過程におけるたくさんの人達の創意と工夫が述べられています.
新しく何かを成し遂げるとはどういうことかを教えてくれる作品です.
「嘉納治五郎は行動する人であって思索する人ではなかった. だが,
なにによらず物事をつくってゆく人は行動する人であって,
その全人格的な力量によって講堂館柔道を確立したのである.」
という一節は名文と思います.
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『リンカーン演説集』
高木八尺・斎藤光訳
岩波文庫
南北戦争前夜における歴代大統領と合衆国最高裁判所は,
長きにわたって裏で互いに相談し,
奴隷制度と南部の大農園制度の拡張を試み,
合衆国の分裂の危機を黙認していた.
それがもっとも露骨に表れたのがドレッド・スコット判決である.
これに対抗する北部共和党でリンカーンは奴隷解放と連邦の存続を,
「生活, 自由, および幸福の追求」(独立宣言の一節)に対する権利において
すべての人は平等であり, 南部の奴隷制度は消滅されなければ
合衆国は存続しえないと訴えました.
「自らの手でえたパンを, 他人の許可を求めずに食べるという生来の権利に
ついていえば, 彼女(黒人の女)は私と平等であるし, 他のすべての人々と平等
です.」
「黒人を人間と思わず, 野の禽獣と扱うとき, こうして呼び起こされた
悪霊は, やがて逆に汝自身を裂き破ることはないか? アメリカの自由と
独立との城塞をなすものは何か? それは軍艦や軍隊ではない. 我らの
拠りどころは, われわれの胸底に神が植え給うた自由を愛する心である.
(中略)汝の周囲の人の権利を蹂躙することを平然と行うに至れば,
汝は自らの独立の精神を喪失せずにはおられない.」
という彼の言葉をぜひ読んでください. 私は在外研究員として
米国アトランタに滞在中に英語で
Abraham Lincoln "Great Speechies" (Dover Publications Inc.)を
読みましたが, 上記の日本語訳は名訳で英語の原文より優れているような
気がしました.
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本田宗一郎著『俺の考え』
新潮社
著者は二輪車・自動車メーカー「ホンダ」の創始者です.
この人の学歴は小学校のみでした.
「われわれの知恵は見たり聞いたりためしたりの三つの知恵で大体できている.
そのうちで見たり聞いたりなんてものは迫力もないし, 人に訴える力もないと思
う. ためしたという知恵, これが人を感動させ,
しかも自分の本当の身になる, 血となり肉となる知恵だと思う. 」
「真理はわれわれの周辺にはいくらもどこにも転がっているはずである.
それをくみとったか, くみとらんかだけの問題であって,
徳川家康を読まなけれくみとれんという問題じゃないと思う.
だからまず, そのくみとる力をマスターすることの方が大事だ.
それは何かというと, 自分をよくみつめること以外に何もないと思う.
それが事業を発展させる基本である.」
という言葉は誰もが真実と思うのではないでしょうか.
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アメリカ合衆国独立宣言とアメリカ合衆国憲法
一度原文を全部読むべきです. 私はアトランタで
"The Declaration of Independence and The Constitution of the United
States"
(Bantam Books)を買って読みました. たいへん安く 2ドル95セントでした.
おそらく意図的に安くしてあるのでしょう.
WWW の検索エンジンで探せばどちらも web 上で見つかります.
ぜひ一度読むことをお勧めします.
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